「財務戦略を考えよう!~金融機関とのお付き合いの仕方~」~Lesson.12~
おはようございます!
Colorz Journal事務局です。
すっかり涼しくなってきましたね!
先日、ある社長さんと決算の打ち合わせをしていたら、こんな事をおっしゃっていました。
「ここの銀行の借入、もっと金利が安くなればな~」
確かに、金利は安いに超したことはないですが、”金利よりもいろいろな手数料の方が高くなってないか?”とふと思いました。
それでは今回は、財務戦略では欠かせない”金融機関とのお付き合いの仕方”について一緒に考えていきましょう!
■今日のテーマ『財務戦略を考えよう!~金融機関とのお付き合いの仕方~』
1、利率ばかり気にしていませんか??
さて、先程の”金利”の件ですが、1000万円を5年で借りた場合、金利が0.5%違うと金額はいくら違うでしょうか?
例えば、1.5%と1%で考えると、1.5%=38万円 1%=25万円となり、5年間で13万円の差なので1年で割ると2.5万円程度です。
これを安いと捉えるか、高いと捉えるかは企業のフェーズによりますが、利率ばかり気にしていると、冷静な判断ができないことがありま
す。
以前、ある金融機関からこんな相談をされたとクライアントさんから聞きました。
「5000万円の融資で金利を0.5%下げるから、3000万円定期預金をして欲しい」
5000万円を5年返済で1.5%で借りた場合、金利は約200万円、1.0%の場合は約120万円です。
ただし、3000万円を定期預金に回されてしまうと、
実質的に使える金額は5000万△3000万の2000万。2000万に対して120万円の金利を払うことになりますから、約2.5%が実質金利となりますよね。
2、借入のメリット「期限の利益」とは?
利率の他に気にしてほしいと伝えてる事は、借入の期間です。
1)1000万円の借入を金利1.9%で5年間で返済 か 2)1000万円の借入を金利2.2%で8年間で返済 か、どちらが良いと思いますか?
財務コンサルタント目線で考えると、基本的には2の方を選択します。
利率で考えると、1)1000万円の1.9%の金利は5年間で約55万円で、2)1000万円の2.2%の金利は8年間で約89万円ですよね。
しかし、借入の一番のメリットは、期限が来るまで返さなくて良い権利、いわゆる「期限の利益」です。
「期限の利益」のために金利を支払っているので、この34万円の差をどう捉えるか、です。
できるだけ長く手元にキャッシュを持っていられる方が財務戦略上、有利になります。
3、金融機関とのお付き合いの仕方
利率・返済期間だけでなく、振込手数料やネットバンク基本料などのコストについても、もう一度確認してみてください。
金利だけでなく、手数料についても、金融機関に交渉すると安くなったりもするので、相談してみても良いでしょう!
メインバンクと提携しているクレジットカードを使うと、手数料が安くなる可能性もあります。
金融機関はライバルの動きを気にするので、複数の金融機関に手数料・金利の話をしてみると、自社に有利な提案をしてくれるかもしれません♪
※是非、この機会に金融機関とのお取引の仕方を、色々な観点から見直してみてください☆
Colorz Journal,Have A Colorful Day♪