「出口戦略を考えよう!~ある有名メーカーのお話~」~Lesson.7~
おはようございます!
Colorz Journal事務局です。
先日、毎月恒例の”まつげパーマ”に行ってきました。
施術前にコンタクトレンズを外さなければならないので、外した後に、親切な定員さんが、
「お時間まで雑誌お読みになりますか?」と声を掛けてくれました。
あ、、、コンタクト外してしまって、、、、見えないから読めない・・・・泣
何事も順序・タイミングって大事だな、と思った瞬間でした。
タイミングといえば、大手電機メーカー:シャープの”買収後初の黒字、見事なV字回復!”というニュースを耳にしました。
タイミングを利用した見事な財務戦略だと思いましたので、
今回はシャープの事例をご紹介しつつ、出口戦略の一つ”M&A”について一緒に考えていきましょう!
■今日のテーマ『出口戦略を考えよう!~ある有名メーカーのお話~』
1、M&Aとは?
Merger and Acquisition(合併と買収)の略で、企業の合併や買収の総称です。
出口戦略の一つですが、どうも、あまり良いイメージが無いように感じるのも事実です。
みなさん、シャープが買収されたときのことを覚えているでしょうか?
“あの”シャープが、台湾の若い企業(設立はなんと1974年)の傘下に2016年2月に入りました。
このニュースが発表された時、「日本企業が外国資本になってしまった…」という声を聞きました。
2、買収の結果は?
ですが、ちょっと待ってください。
つい先日、鴻海によるシャープ買収以後、初の通期決算が発表されました。
買収前は営業利益で1,619億円の大赤字を出していたシャープですが、
買収後は、なんと624億円の黒字に転換していたのです!
見事なV字回復ですよね。
確かに、その内容はコストカットによるところが大きく、売上自体は下がっている「減収増益」状態のため、
一部アナリストが「懸念の残る回復」と評していました。
けれど、この回復は自力では難しかったでしょう。
赤字が1,500億円を超えていて、一時は債務超過状態になっていました。
そこで鴻海は、シャープを買収する方法として、新しい株式を発行してもらい、3,000億円を出資し、入金しました。
これによって一時は△312億円程度に落ち込んでいた純資産が、2,649億円まで回復し、債務超過状態ではなくなりました。
おかげで、B/Sが回復したんです!
それに伴い、金融機関も応援してくれるようになり、“攻め”の態勢を確立できました。
3、企業の出口とは??
GUCCIの事例をご紹介した、事業承継の回でもお伝えしましたが、会社はゴーイングコンサーン。つまり永続することが前提です。
シャープが買収されたのは、会社が永続する為の一つの戦略で、M&Aの成功事例ではないでしょうか?
何がなんでも自社で、国内でやる必要はないと思っています。
もしかしたら、、、この買収がもう少し遅ければ、会社自体もシャープという名前も無くなっていたかもしれませんよね。
※何事もタイミングって大事ですよね。是非、みなさんもこの機会に出口戦略について考えてみてくださいね☆
それでは次回もお楽しみに!
配信日は7月20日です!
Colorz Journal,Have A Colorful Day♪
——————————————————————-
■編集後記■
4月の新年度開始からだいぶ経ちました。
先日、ある建材メーカーの社長さんからこんな話を聞きました。
「もう新人が辞めてしまった。。。」
数名のチームで進めていたプロジェクトに、新人が配属されたらしいのですが、
そのプロジェクト自体を「自分1人の仕事だ」と思い込んでしまったらしいんです。
当然、数名のチームでする仕事を、新人一人でこなせるわけがありません。
彼は圧倒的な仕事量につぶされて、ノイローゼになってしまいました、、、
確かに、「あなたの仕事」ではあるけれど「あなただけの仕事」ではないですよね。
「他人に頼ること」は恥ずかしいことでもなんでもない。
『必要なことだし、大事な事だ』と、教えてもらえていればこうはならなかったのに……。
※こんな話を聞いて、今回は、買収されたシャープさんの話を取り上げました。
他人に頼ること、も、時には大事な事ですよね。
それでは、次回もよろしくお願いいたします^^