MAIL MAGAZINE

メールマガジン

「出口戦略を考えよう!~ある有名ブランドのお話~」~Lesson.5~

おはようございます!
Colorz Journal事務局です。
 
先日、クライアントのファミリーセールに行ってきました。
天気の良い日に、とてもお買い得な靴や洋服を”爆買い”してしまいました。
(靴を買いすぎて、私の脚は一体何本あるんだ??なんてレジで思いました…(笑)
 
アパレルで思い出しましたが、イタリアの有名ブランド・GUCCIは、みなさんよくご存知かと思います。
 
このGUCCI、実は、以前激しい相続争いがあったんです。
 
今回は、そのGUCCIの事例をご紹介しつつ、出口戦略の一つ”事業承継”について一緒に考えてみましょう!
 

■今日のテーマ『出口戦略を考えよう!~ある有名ブランドのお話~』
 
★財務戦略を考えよう★
 

1、出口戦略とは?
 
「会社の出口は5つしかありません。」
 
1.IPO(上場) 2.M&A 3.事業承継 4.清算 5.倒産 
 
がその5つですが、清算や倒産を目指して経営をしている方はいないと思いますので、
 
IPO、M&A、事業承継、が株主(オーナー)としての出口になるんだと思います。
 
その、出口について考えることを”出口戦略”と呼んでいますが、
 
今回はその中の”事業承継”について、GUCCIの例を取り上げたいと思います。
 

2、有名ブランド:GUCCIのお話し
 
みなさん、よくご存知のイタリアのブランド:GUCCIですが、
1921年にグッチオ・グッチが革製品の店を開いたのが始まりです。
 
グッチオには5人の子供がいて、その家業を継いだのは3男のアルドと5男のルドルフォでした。
 
二人は切磋琢磨しあい、3男のアルドがあのGUCCIのマークを考え、海外展開も成功させました。
 
一方、5男のルドルフォは、その容姿の良さから俳優として活躍し、大物女優などにGUCCIの顧客になってもらい、
ブランドの価値を一気に高めました。
 
しかし、実績から見ると、やはり3男のアルドの功績が高かったので、株の大半を受け継ぐのかと思いきや、
創業者の父、グッチオは、「2人に平等に!」と言い、株を2人に平等に分けたのです。
 
その後、5男のルドルフォが先に亡くなると、彼が保有していた株を彼の息子のマウリチオが引き継ぎました。
その頃の社長であるアルドは、自分の株を、自分に40%、3人の息子に残りの10%を三等分して配分しました。
 
過激な相続争いの末、どんどん株式は分散し、アルド社長の息子は、方針の違いで追放されます。
 
社長解任をたくらむ息子と息子が手を組んだり、経営に嫌気がさした一人の息子は株を売却したり…と悲劇は続き、
 
最終的に、GUCCIの株は全てグッチ家から離れ、
 
現在、GUCCIはケリングの傘下となってしまいました。
 

3、中小企業が確実に事業承継するには?
 
グッチ家の話が長くなりましたが、
 
私たちが考える、中小企業の確実な事業承継は、
 
1.会社の株は、みんなに分けるのではなく、誰か1人に100%渡す
 
2.他の人にも承継したければ事業をうまく分けて、別会社に切り出して100%渡す
 

会社はゴーイングコンサーンつまり永続することが前提です。
上場していない企業は、なるべく株が分散しないよう、少なくとも安定株主は誰か1人にして
引き継いでいったほうがいいですね。
 
相続トラブルにならない為にも、是非、今から出口戦略を考えてみてくださいね☆
 

Colorz Journal,Have A Colorful Day♪ 
 
——————————————————————-
★Colorzの小ネタ★
 
4月の新年度開始から早二か月が経ちました。
Colorzの新入社員5名も、メキメキと実力がついてきたな!と実感しています。
 
先日、5人の中で一番の”モテ男”のT君が、彼女との関係を将来性の違いという理由で悩んでいたところ、
同期の別のN君に、「その彼女、きちんと清算するか・誰かに事業承継(譲るってことかな?)か、決めなよ!出口は5つしかないよ!!」
 
とまさかの、”出口戦略”!
思わず、笑ってしまいました。
 
結果はどうなったのか、、、来月の飲み会で聞いてみようと思います!
 
——————————————————————-